トップページ >> 投釣考察・インプレ >> 投釣考察 >> これから投げ釣りを本格的に始めようという方へ          


  
                 


ここでは、本格的に投げ釣りを始めてみたい。しかし、いざ釣具屋さんに行って、
どういう道具がいるのか、どういう道具を選べばいいのかなど、迷う事が多いのではないだろうか。
『弘法、筆を選ばず』という言葉があるが、投げ釣りの世界で『名人、竿を選ばず』と、そう簡単にはいかない。
私自身も初心者なので参考になるかはわからないが、今後の釣行に良い結果が生まれれば幸いである。



まず道具を集める前に、キスという魚の特性をを知る必要がある。
ここでいうキスとはシロギスを示し、本州全域に生息している魚である。
砂地、砂泥地に多く分布し、カケアガリと言われる、サビいていって(竿を引いていって、リールを巻いていって)
少し重たいところによくいる。
○○海水浴場などの場所は数釣りに適している。 それ以外に、砂地だけでなく岩礁帯が混じるところには大物が潜んでいるが、
根掛かり(仕掛けが回収できない状態)などのリスクも大きい。
この魚に関してよく言われるキーワードは『美しい魚体(高級魚)』『小さい割りに引きが強い』『警戒心が強い』などである。
確かに、魚体は美しく、スーパーでは高い魚で、引きは何mも先の15cmぐらいのキスもアタリがとれるぐらい『ゴゴンッ』という引きを見せてくれる。
しかし、警戒心が強いについては私自身、鈍感なのかあまり感じた事は無い。
釣り期は、知多半島で言えば4月の初めに、ポツポツ釣れ始め、梅雨時期から数釣りに、
そして晩秋には束釣り(100匹釣り)が各地で聞かれるようになる。
冬期は特化したポイントを除けば、ほとんど釣れないといっても過言ではないほど静かになる。
もっと詳しい生態は本や雑誌で調べると良いであろう。

次に、釣る為の道具をいくつか紹介していきたい。


≪ 竿(キャスティングロッド) ≫

釣具屋さんにいくと、一口に投げ竿といってもどれを選んでいいのかわからなくなるぐらい並んでいるのではないだろうか。
それに加え、メーカーや様々なスペック、値段に関していえば1000円ぐらいの物から10万円ぐらいのものまでと様々である。
1000円などの激安竿も安くて良いが、竿の反発を利用して150m以上を飛ばす投げ釣りでは無理がある。
投げ釣りを本格的にやろうとするなら1万以上、3万前後の竿は後に絶対必要となる。
また、振り出しタイプ(一本から伸ばしていく竿)と並継タイプの竿(通常3本で繋げる竿)があるが、
振り出しは継ぎ部分でのパワーロスがどうしても大きい為、私は後者の方をお勧めする。
ずばり『どれを選んだら良い』とは言い難いが、とりあえずメーカーと長さと硬さをしっかり選べば無難である。

●メーカー
まずメーカーは、釣り界で代表的な、SHIMANO・DAIWAの2つは確実に信頼できる竿を作っている。
GAMAKATU・RYOBIなども良いが、現在で言えば、前者の2大メーカーに分がある。

●長さ
初めは405cmか425cmが良い。本格的な竿はほとんどこの基準で作られている。
どちらが飛ぶかと言われれば、振り抜ければ425cmの方が飛ぶ。
405cmは、仕舞寸法が良いし振り抜きやすいので扱いやすい。初めて買うのであれば405cmの方が良いであろう。
自分の体力、硬さとのバランスも考える必要がある。

●硬さ
普通の体力であればSHIMANOでいえばCXという硬さを選べばよい。
通常長さと一緒に表示されている。(例:SURF LEADER SF 405CX、)
DAIWA等でいえば30号という硬さである。(例: HZトライ ビーム 30-405)
ちょっとだけでも体力に自信があればBX(33号)女性の方はDX(27号)という風に考えれば良い。
選ぶなら少し硬めで良いと思う。初めは振れなくても体がそのように慣れてくる事が多い。
もちろん、硬い竿の方が曲げれればよく飛ぶが、あまりにも硬いと逆に飛距離がでなくなったり、一日中振り続ける事が難しくなったりする。
あくまでも自分の体力に合った硬さを選ぶのが基本である。

●入門時のお勧め竿 (3万円前後の並継竿、店頭価格は3割〜4割引を想定)2004年9月現在
製品名
標準小売価格
店頭価格
40,000円〜53,000円
24,000円〜37,100円
31,000円〜35,000円
18,600円〜24,500円
DAIWA
TRY BEAM
47,200円〜56,900円
28,320円〜39,830円
32,600円〜41,200円
19,560円〜28,840円


≪ リール ≫

投げ釣りで使うリールは大口径スピニングリールといわれるもので、飛距離を出す為に浅溝大口径になっている。
リールは投げ専用リールというものが間違いなく良いであろう。
普通の(他の)スピニングリールで遠くまで飛ばすことはほとんどの場合、不可能である。
その投げ専用リールの中でもタイプが2つに分かれていて、
引き釣りの数釣りを考えたリール(ドラグ無し)と、置き竿の大物釣りを考えたリール(ドラグ有り)。
通常の引き釣りでは前者の引き釣りを考えたリールを使用する。
値段は1万円前後以上を予算に入れていただきたい。

●左巻きと右巻き
買うときに注意したい事は、右巻きと左巻き専用リール。通常、右利きの人は左巻きを。左利きの人は右巻きを使う。
左巻き、右巻き、両方使えるリールは問題無い。

●スプール号数
他の留意点はスプールの溝の深さを示す表示。
SHIMANOでいえば2号仕様、標準仕様、極細仕様とあるが、どれでも構わないと思う。3号以上は引き釣りではあまり使われない。
(標準仕様は2号、4号スプールの2つが入っており、極細仕様は1.5号、2号スプールの2つが入っている。)
DAIWAでいえば極細か標準で良いであろう。太糸は引き釣りではあまり使われない。

●大口径スプール vs 45(ヨンゴー)ストロークスプール
近年のリールはこの2派にわかれる。
シマノのバランス、トラブルレスにこだわった大口径スプール派と ダイワのかっ飛び45cmスプール派
この2つの争い(?)は目が離せない。

●入門時のお勧めリール (1万円前後の以上の投げ専用リール、店頭価格は2割〜4割引を想定)2004年9月現在
製品名
標準小売価格
店頭価格
(EV)19,000円
(FV)15,000円
(EV)11,400円〜15,200円
(FV)9,120円〜10,500円
SHIMANO
SUPER AERO EV(旧)
19,000円
11,400円〜15,200円
SHIMANO
SUPER AERO FV(旧)
12,400円
7,740円〜9,920円
45,700円
27,420円〜36,560円
43,500円
26,100円〜34,800円
19,000円
11,400円〜15,200円
12,400円
7,740円〜9,920円


≪ 道糸 ≫

リールに巻くラインの事だが、大きく分けてナイロン、フロロカーボン、PEラインの3種類ある。
一般的にはナイロンを使用すると言われているかもしれないが、今で言えば私の周りのほとんどの人はPEラインである。
もう投げ釣りはPEラインの方が一般的じゃないのかと私は感じている。私も巻くならPEラインを是非お勧めしたい。
というのは、強度がナイロンより断然に強い為、ナイロンの半分の号数が使用可能な事で飛距離を伸ばせる事や、
伸びが少ない為、遠いキスのアタリまで明確に伝わってくる事などメリットがいっぱいあるからである。
ナイロンは安く魚の食い込みは良いがその分、アタリが全然わからなかったりする。
ナイロンは劣化が激しい為、結局PE買った方が安いよという人もいるぐらいなので是非この機会に使ってみてはいかがだろうか。

●スプール号数と道糸の量(長さ)
一般的に売られている投げ釣りの道糸の長さの基準は25m×4色(×2)の200mである。
メーカーによって色や順番が変わってくるが、25mごとに色分けされてる道糸は魚を探るにあたって絶対必要となる。
よく釣り人が「5色でアタッた」などと色で距離を表すが、5色とは(25×5=125m)125mで
8色キャスターという8色であれば(25×8=200)200mも飛ばす凄腕キャスターという事になる。
本題のスプール号数と道糸の量の関係だが、
○号スプールとはナイロンの○号で投げ釣りの道糸の基準の200mを巻けるという意味である。
(1.5号スプールはナイロン1.5号で200m巻ける)
しかしこのまま巻くとパンパンになり、バックラッシュなどのトラブルも起こりやすい。
事項で説明する力糸との関係もあり、表示号数より細い糸を使うか、一色少なめの7色で使用しなければならない。
パンパンに巻けば、飛距離も伸びる事も事実だが(そんなに伸びるわけでもないが…)
せっかく買った高価なPEをすぐ継ぎ接ぎだらけにしてしまうのはもったいない。
《 私の例 》
例:2号スプール→PE1号225m+PEテーパー力糸
  1.5号スプール→PE0.8号200m+PEテーパー力糸
なお、知多半島ではゴーセン社砂紋シリーズを使用している人が多いと感じる。

●細糸の限界 
今、現在で言えば、0.8号が細糸の限度と感じる。
これ以上細くすると、少しの根掛りやショックで切れてしまう。
私は普段は1号を使い、ここぞっ!という時(大会や超遠投が必要なとき)に0.8号を使用している。
飛距離で言えば、1号と0.8号の差はそこまで無い(それほど違わない)と感じている。


≪ 力糸 ≫

力糸とは、道糸の先端からオモリにつける部分の事で、必須アイテムとなる。
よく、力糸を使われてない方をお見かけするが、飛距離を出す為には必ず結ばなければならない糸である。
1号、0.8号という細糸のまま投げると間違いなくショックで切れてしまう。

●テーパー状
力糸には、テーパー状(段々太くなる。#1←5 というような表記があると思う。)と
そうでないもの(単に5号)という2つの種類があるが、テーパーの方が断然良い。
テーパー状になってない力糸で投げると、投擲の際に結び目でゴンッという音がする。
推測であるがゴンッという音がするという事はその分、
スプールのエッジか竿のガイドに当たってるという事なので飛距離も落ちるしトラブルも起こりやすいのではないだろうか。
私は高くてもテーパーを使用している。

●ナイロン力糸とPE力糸
道糸と同じように力糸にもナイロンタイプとPEタイプがある。
ナイロンタイプの方はとても安価でテーパーでも1本100円ぐらいな値段で買える。
最初はこっちの方を使用した方が良いかもしれない。
というのも私自身、まだ振れてない時、ガイド絡みのトラブルを多く起こしていた。
練習で使うならとても良いかもしれない。ただし投げる時、伸びてるなぁ〜とわかるぐらい伸びる。
注意して欲しい事は、ナイロンの力糸は消耗品と考えてもよい。
結構投げたら(どういう投げをしたかにもよるが、)取り替えるのがベストである。
魚も食い込みはこちらの方が良い。号数は3(以下)号〜12(以上)号ぐらいで良い。
PEタイプは伸びないので、ナイロンより飛距離は半色以上伸びる。アタリも明確である。
ただし、PEはやはり高価でテーパーで一本700円以上する。慣れてきて、トラブルが少なくなったらこちらに切り替えるのが良いだろう。


≪ 連結具 ≫

通常、力糸とオモリ(天秤)を結ぶところと、仕掛けと天秤を結ぶところに使用する。
(最近では、力糸とオモリの輪を直接、結んだ方がアタリが取れやすいといわれ、連結具を省くという事を聞かれるが、
オモリは釣り場の状況に応じて取り替えたりする為、手返しという事を考えればつけた方が良い。)
どちらの箇所も一般的にはスナップ付サルカンのタイプが使われる。
気をつけて欲しい事のは力糸とオモリを結ぶところ。
普通のスナップ付サルカンでは投げる力に対して強度が足りず、壊れる事がある。
もし、投げた時に壊れ、オモリがとんでもないところへ行ってしまうと大変危険なので、
強度があるしっかりとした連結具を使用してもらいたい。
お勧めは高価だがFujiが出しているパワースピードスベイル
強度もあり、なんといってもいちいち力糸を切らなくてもそのままスプールまで巻き取れる。(ガイドを通る)
仕掛けと天秤を結ぶところはそれほど神経質にならなくても大丈夫である。


≪ オモリ(天秤) ≫

キス釣りではキャスティング時、重たく、硬いオモリを投げるので、充分注意を払わなければいけない。
飛距離を伸ばせるように、各社、色々な改良がみられ様々な形状が販売されている。
天秤のタイプは固定式(穴が2つとも小さい)と遊動式(一つ穴が大きい)の2つに分かれていて、
私は飛距離もでるし、扱いやすいという点でいつも固定式を使っている。
キスの引き釣りであれば固定式の方が良い。

●竿の硬さと号数
オモリは竿の号数に合わせて販売されている。大概は20,23,25,27,30,33,35という号数ランクで売られている。
よく竿の号数のマイナス5号でと言われるが、初めはさらにもっと軽くても良い。
振り切れることが大事なので自分の竿の号数より3ランクあるいは4ランクぐらい落としても良いと思う。
大きい号数の方が飛ぶと思われがちだが、振り切れればの話であり、
小さい号数の方が弾のスピードは早く、空気抵抗が少ないので物凄く大きい号数より飛距離が劣る事はない。
まず、小さい号数のおもりでキャストのフォーム、オモリの起動の確認、方向性の正確さを確認し、
振り切れるようになってから徐々に重くしていく方が良いようだ。


●3種類のタイプ
固定式、遊動式の分け方以外にも KAISO天秤タイプ、それに似た逆V字タイプ、ジェット天秤タイプと3つの種類がある。
KAISO天秤タイプは従来から定評があり、向こうアワセ(何もアオったりしない事)で掛かる確立が一番高いため人気が高い。
トップガンデルナー天秤は上級者の間での使用率が高い。
形状や比重の完成度を見てもこの2つはとても安定していて信頼できる。
しかしトップガンは高価なため、私は普段はデルナー天秤を愛用している。
他に海草天秤なども定評がある。
ラムダ天秤のような逆V字は最近よく聞かれるようになった天秤でアタリはKAISOに比べ明確である。
飛距離のほうもKAISOと大して変わらないように私は感じる。
ただし、魚のノリは悪いかもしれない。アタリがあったのに掛かってないという事が多々あったからだ。(全て天秤のせいとは言い難いが…)
ジェット天秤タイプはファミリー層になぜか絶大な人気がある。しかし、中・上級者の間ではジェット天秤は滅多に使われていない。
やはり遠投するならジェット天秤ではなく、KAISO天秤タイプあるいは逆V字タイプに変えてみるべきなのであろう。

≪ 仕掛け ≫

モトスという主の部分とハリスという枝の部分と針からなる。
市販仕掛けが多く販売され便利だが、長さの調節、浮力の調節、針数の増減など融通が効かない事が多い。
案外、覚えてしまえばすぐできるので余裕が出来てきたら自作仕掛けをお勧めしたい。
魚との駆け引きをする部分において自作は大変面白味があり、釣りの楽しさもアップする。
自作するにあたって針結び器は用意しなければならない。
晩秋など、自作ではどうしても間に合わない場合は、市販の50本無限仕掛けがお勧めである。

●モトス
しなやかなものが適している。ちなみに私はフロロカーボンである。

●ハリス
シャキッとしたものが適している。浮力がありすぎるのはエサが落ち着かないので避けた方が良い。
ホンテロンという種類は人気がある。

●針
様々なメーカーから様々な形の針が販売されている。
形状は大きくキス針には袖針系と流線型とで分けられる。私は前者の方をお勧めする。
というのも、私自身、初めは流線型を使用していたのだが、波打ち際でよくポロポロと落としていた。
しかし、袖針系に変えてからそれが無くなった。しっかり掛かっている証拠である。
私は今現在、ガマカツのキススペシャルオーナーのジャストキスをよく使用している。
針の大きさだが、稀に9号や10号などの大針を使用している人を多く見かける。
しかし、引き釣りの基準になる針の大きさは私は6号だと考えている。
私は、普段の釣りでは5〜6号を、晩秋のサイズアップ期で7号を使用している。
色は茶色が何もしてない(焼いてあるだけ?)の塗装なしなので気分的にも一番刺さりが良いように感じる。


≪ フィンガープロテクター ≫

指を保護するために利き手の人差し指につけるフィンガープロテクター
釣り場に行くと、これを着けてない方を見かける事があるが、100m以上を投げるのであれば必ず装着しなければならない。
私自身、これを持っていくのを忘れ、しょうがないと思って着用しずに振ったところ、指をスパッと切った経験がある。
その後、数週間痛みがとれず、悔しい思いをした事があったのでこれは是非購入してもらいたい。


≪ クーラー ≫

投げ釣りでは『軽く、そして持ち運びに便利』が要求される。
ポイント移動をちょくちょくする投げ釣りではこの2つは絶対条件である。
投げ専用クーラーが市販されているが、これを購入すればまず間違い無いであろう。
普通のクーラーを買って後付け自作するのもおもしろい。
私が使用しているものはDAIWAのプロバイザーGXU-80
保冷力にやや疑問は残るが、コンパクトなうえ、自重2.3kgという軽さは気に入っている。
疲れたときの椅子代わりにもなるので、釣り場には竿とクーラーという形がベストである。